原産の野生のトマト本来の味を出すために、原産地の気候に戻した状態で育てられました。原産地アンデスは熱帯性気候で、日照は十分ですが、雨が少なく寒冷地です。けれど、トマトはこの水分の不足を四方に根を張ったり、枝や葉に生えた産毛のようなもので空気中の水分を吸収することで補ったりします。その上、自分の周りの温度を調整して、自分にちょうどいい温度を保とうとします。外界の厳しい変化に耐えて、じっくりと美味しさを熟成させるトマト。野菜と呼ぶには、あまりにも豊かな味わいを醸し出します。しかも、野生という点を第一に考えて、除草剤などは一切使用しない安全な、あくまでも自然栽培の産物として生まれました。
こうして水分も肥料も抑えて原産地の環境に帰してあげると、栄養価も収穫率も高く、美味しいトマトが収穫できるようになるのです。トマトが本来持つ生命力を引き出してあげるだけで、トマト自身の力が美味しさを育むのです。北海道 余市町は寒暖差が大きく、トマトの糖度を高めるのに適した土地です。また、原産地アンデスと同じ水はけの良い赤土で育ったトマトは、濃厚な甘みを持ちます。